桜が咲いた後に発生する毛虫の種類は?

春の季節、桜が咲いてその満開なピンク色に春の訪れを感じ爽やかな気持ちになりますが、しかしその後に発生する毛虫に、嫌な気持ちになったこともあると思います。桜が咲いた後に発生する毛虫はどんな毛虫でしょうか、いくつかの種類があります。代表的なものをいくつか紹介しますね。

毒蛾

ドクガ(毒蛾)とは?チョウ目ドクガ科に属する昆虫で、幼虫の毒針毛が特徴的です。

毒蛾の特徴

成虫 オスは全長1.4 – 1.7cm、メスは1.9 – 2.2cmで、翅は褐色で前翅に濃色の縦縞と黒い斑点が2対あります。

幼虫  体色は黒く、背面にオレンジ色の筋模様があり、鋭い毒針毛を持ちます。この毒針毛が皮膚に触れると、赤く腫れあがりかぶれ、かゆみが数週間続くことがあります。

毒蛾の生態

生息地 二次林などに生息し、幼虫はカキ、コナラ、ハマナス、イタドリ、サクラなどの植物の葉を食べます。

発生期  成虫は6月から8月にかけて発生し、繁殖形態は卵生です。

越冬 幼虫の状態で集団越冬し、春になると活動を再開します。

人間との関係

害虫 ドクガは植物を食害する害虫であり、都市部でも植樹などに生息し、触れることで毒針毛による被害を受けることがあります。

対策: 被害を受けた場合は、セロハンテープなどで付着した毒針毛を取り除き、患部を冷水で洗い流すことが推奨されます。

ドクガに関する情報は、特に幼虫の毒針毛に注意が必要です。

マイマイガ

マイマイガ(舞舞蛾)とは?ドクガ科に属する蛾の一種で、森林害虫として知られています。以下にその生態と特徴をまとめます。

マイマイガの特徴

成虫 オスは茶褐色で小型(体長20-50mm)、メスは白色で大型(体長50-100mm)です。オスは活発に飛び回りますが、メスはほとんど飛びません。

幼虫 幼虫は黒い体に青と赤の斑点があり、頭部には目玉のような黒斑があります。1齢幼虫には毒針毛があり、触れると皮膚炎を引き起こすことがあります。

生息地 広葉樹や針葉樹を食害し、特にナラ類やブナなどの落葉広葉樹が被害を受けやすいです。

発生期 幼虫は春から初夏にかけて出現し、成虫は7月から8月にかけて羽化します。

繁殖 メスは木の幹や建物の壁などに卵を産み付け、卵で越冬します。

害虫 マイマイガは約10年周期で大発生し、森林や都市部で大規模な食害を引き起こすことがあります。大発生時には、広範囲の樹木が丸裸にされることもあります。

マイマイガの対策

対策 卵塊を削り取る、幼虫や成虫に殺虫剤を散布するなどの対策が取られます。

マイマイガはその大発生と食害の影響から、注意が必要な害虫です。

イラガ

イラガ(刺蛾)とは?チョウ目イラガ科に属する昆虫で、幼虫の毒針毛が特徴的です。以下にイラガの生態と特徴をまとめます。

成虫 成虫の開張は約30mmで、翅には黄色と橙色の特徴的な模様があります。成虫は無毒で、口吻が退化しているため何も食べません。

幼虫: 幼虫は鮮やかな緑色や薄茶色で、ウミウシのような形状をしています。体表には毒針毛があり、触れると激しい痛みを引き起こします。

生息地  広葉樹の葉裏に集団で生息し、特に柿の葉などでよく見られます。

発生期  幼虫は7月から8月頃に多く見られ、場合によっては10月頃にも再び発生します。

越冬 終齢幼虫(前蛹)で越冬し、春先に蛹化して6月に羽化します。

害虫 イラガの幼虫は毒針毛を持ち、触れると激しい痛みや皮膚炎を引き起こします。刺された場合は流水で洗い流し、粘着テープで毒針毛を取り除くことが推奨されます。

対策 庭や公園などで発生した場合、殺虫剤を使用して駆除することが一般的です。

イラガはその毒針毛による被害から注意が必要な昆虫です。

越冬  幼虫の状態で越冬します。

食草 シウリザクラやエゾサンザシなどのバラ科の植物を食べます。

見た目  ミヤマシロチョウに似ていますが、分布が異なるため見分けがつきます。

活動時間 主に日中に活動し、花の蜜を吸ったり、地面で吸水する姿が見られます。

毛虫を自分で駆除する方法

以下は毛虫を自分で駆除する手順と方法です

駆除スプレーを散布:その際は肌への被害を守るために軍手や長袖など肌を隠せる服に着替える。
毛虫に毒針毛固着剤を散布する。
駆除スプレーを直接散布する。
枝や葉を切り落とす。
毛虫をトングや割りばしで拾って袋へ入れる。
50℃以上の熱湯に沈める:お湯を沸かし、耐熱容器に熱湯を入れる。
薄めた洗剤に沈める:バケツに洗剤を入れ、水で溶かす。

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