大量発生するマイマイガの生態と特徴

マイマイガは、「ブランコケムシ」とも呼ばれる昆虫で、非常に大発生しやすい種です。以下に、マイマイガの生態と特徴をまとめてみました。

マイマイガの幼虫

マイマイガの生態

生態:幼虫は主に広葉樹を食害します。場合によってはスギなどの針葉樹や稲も食べる雑食性のケムシです。

幼虫は4月から6月に葉を食害し、ナラ類やブナなどの落葉広葉樹が被害を受けやすいです。個体数が多い場合、山の広葉樹全体が食い尽くされることもあります。

成虫(蛾)は7月に大発生します。雄は色が黒っぽく小型で、雌は白っぽく大型です。雌は夏場に木の幹や建物の壁などに卵を産卵します。

対応策:山全体が食べ尽くされることも多いため、ナラ枯れと同様に食害が目立ち心配されます。

ただし、ナラ枯れや松くい虫のように防除対策は必要ないと言われています。

理由は以下の通りです:葉が全部食べられても植栽直後の稚樹をのぞき、落葉広葉樹の場合は枯れることはまれであること。「核多核体ウィルス」と呼ばれるウィルス病が大流行し、マイマイガの大量発生は終息すること。山全体の被害であるため、防除が現実的に不可能であること。

都市部で増えることの問題点

マイマイガの成虫

都市部に出た場合は衛生害虫として問題となる場合があります。この場合、成虫の蛾が大発生してしまってからでは効果的な駆除はできません。樹木や壁などに産卵された卵を削り取ることが効果的です。

近年では増加傾向がある

マイマイガは近年、富山県や岐阜県、長野県、山形県などの近隣県でも大発生しているため、新潟市周辺でも今年大量発生する可能性があります。そのため、マイマイガの生態を理解し、適切な対応を行うことが重要です

マイマイガはドクガの一種で、幼虫に触れるとかぶれや腫れを引き起こすことがあるため、早めに駆除することが重要です。以下に、マイマイガの駆除方法を詳しく説明します。

マイマイガの駆除方法は?

卵を駆除する方法:卵塊を覆っている鱗毛が舞い上がり、吸い込んだり目に入ったりすることがあるため、マスクやゴーグル、手袋を着用してください。

壁を傷つけないよう、半分に切った角型ペットボトルや金属・プラスチック製のヘラを使い卵をそぎ落とします。また、粘着テープで貼り付けてはがすことを数回繰り返すと取れます。

幼虫の駆除は一番危険が伴いやすいので注意しましょう。

毛虫用の殺虫剤を幼虫に向かって噴射します。

地面に落ちた死骸を割りばしでつまんで2重にしたビニール袋に入れます。

幼虫がいた場所に殺虫剤を再度吹きかけておきましょう。

成虫を駆除する方法:成虫に向かってガ用の殺虫剤を散布します。落ちたマイマイガの死骸をゴミ袋に入れて可燃ごみに出します。発生していた場所に再度殺虫剤を撒いておくことで再発を防ぎます。

マイマイガは10年に1度大量発生することがあるといわれており、一度大量発生すると終息に3年ほど時間がかかるため、早めの対処が必要です。

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