最近東京の都心部でミツバチが大量に発生しているのを耳にすることがあります。普段食べている蜂蜜を生産するミツバチと知られていますが、昆虫としてのミツバチ本体については余り意識したことがなく、その生態は一般に知られていません。ミツバチについて解説します。
ミツバチは社会性の強いハチで、高度な分業社会を構築しています。以下にミツバチの生態と特徴を詳しく説明します。
ミツバチの生態
一生と役割ごとの生態:ミツバチは群れで生息し、ひとつの巣を存続させるためにハッキリとした役割分担で組織化される社会的なハチです。1年の活動は季節の影響を受け、群れ全体で協力して繁殖や育児、巣作りを行います。ミツバチの群れは、1匹の女王蜂と多数の働き蜂、繁殖期には全体の1割ほどの雄蜂で構成されます。
女王蜂:ミツバチの巣に1匹のみ存在する女王蜂は、産卵の役目を担当します。1日1,000〜2,000もの卵を産み落とします。女王蜂は受精卵と未受精卵を産み分け、繁殖期には未受精卵から雄蜂が生まれます。彼女はローヤルゼリーを食べて育ち、寿命を迎えると新しい女王蜂が誕生します。
働き蜂:働き蜂は生殖活動以外のすべての仕事を担当します。子育て、門番、エサ集め、掃除、女王蜂のお世話などです。彼らは花の蜜や花粉を集めてエサとし、寿命はおよそ1ヶ月〜3ヶ月です。越冬期は半年ほど生き延びます。
雄蜂:雄蜂は女王蜂との交尾のためだけに生まれてきます。交尾後は命を落とします。彼らは巣の中でただ居候しているわけではなく、交尾のために待ち構えています。ミツバチは社会性の強いハチであり、巣を守るために攻撃することもあります。注意が必要ですが、彼らの生態は私たちにも興味深いものですね
何故最近大量に発生しているの
ミツバチが大量に発生する理由はいくつかあります。以下に詳しく説明します。
分蜂しているミツバチ
①分蜂(ぶんぽう):ミツバチは春から初夏にかけて分蜂と呼ばれる現象を起こします。これは群れが2つに分かれることを指します。新しい女王蜂が生まれると、母親の女王蜂は群れの働き蜂の約半分を引き連れて新たな巣を作ります。分蜂によって、一時的に1万匹以上のミツバチが集まることもあります。
②食料の豊富さ:春から初夏は多くの花が咲き、ミツバチにとって食料が豊富です。食料が豊富な環境では巣の活動が活発化し、働き蜂の数が増加します。
③巣の引越し先:ミツバチは新しい巣を選ぶ際、少数の働き蜂が適した場所を探し、良い場所を見つけてから群れ全体が移動します。巣の引越し先は、天敵が侵入しにくく、内部に群れを収容できる大きな空間がある場所です
自然界におけるミツバチの役割、人間界にもたらす益
ミツバチの受粉
受粉の助け手:花は蜜を提供することで蜜蜂を呼び寄せ、蜜蜂は花の受粉を助けることで花の繁殖に貢献しています。この美しい共存関係は、私たちの生活にも大きな恩恵をもたらしています。例えば、蜜蜂が受粉を助けることで、果物や野菜などの農作物が収穫できるようになります。
経済的価値:国連環境計画(UNEP)の報告によれば、ハチなどの昆虫による授粉は約2040億ドル(約25兆円)相当という莫大な価値(世界の食料生産の9.5%)を持っています。
ミツバチの被害
一方で、ミツバチの巣が人の生活空間に近づいている場合、家屋の中に巣を作ったり庭先に巣を作ったりするケースがあります。このような時は刺される危険性もありますので、駆除を検討する必要が発生することがあります。ミツバチは攻撃的になる瞬間もあるため、注意が必要です。特に冬でも攻撃性が高いことにも注意しましょう。ミツバチは、その存在が私たちにとって重要である一方で、適切な対処方法を知ることで共存できることを覚えておきましょう。
ダスキンのハチ駆除に依頼する
もしミツバチや他のハチの巣の駆除が必要な時は、専門家の判断を基に慎重に行う必要があります。安全が最優先ですので、できれば専門家に相談して助けを求めることで危険を防げます。皆さんの安全を確保するためダスキンではハチの駆除を行っています。
*以下ダスキンのハチ駆除の基本料金、場所や個数によって金額は変動します。
アシナガバチ | 基本料金[駆除+巣除去]22,000円(税抜20,000円)/巣1個追加ごとの料金5,500円(税抜5,000円) |
ミツバチ | 基本料金[駆除+巣除去]38,500円(税抜35,000円)/巣1個追加ごとの料金22,000円(税抜20,000円) |
スズメバチ | 基本料金[駆除+巣除去]49,500円(税抜45,000円)/巣1個追加ごとの料金27,500円(税抜25,000円) |