日本庭園の象徴とも言える松の木ですが、一見強そうに見える樹木ですが、松の天敵となるマツクイムシという虫がいます。マツクイムシが付くと松は病気になりやすく最悪」枯れてしまいます。どんな虫でしょうか?対策方法を含めて以下に解説します。
マツクイムシ(松くい虫)は、実際にはマツノザイセンチュウという線虫が原因で、これを媒介するのがマツノマダラカミキリというカミキリムシです。
マツノマダラカミキリとは?
マツノマダラカミキリは、マツクイムシの媒介者として知られるカミキリムシです。以下にその生態と特徴を説明します。
生態と特徴
分布:日本全国(北海道を除く)に分布しています。
生活史:成虫は6月から7月にかけて、枯れたマツから脱出します。
健全なマツの若い枝をかじり、栄養を摂取します。この行動を「後食(こうしょく)」と呼びます。交尾後、枯れたマツに卵を産み付けます。メス1匹は約100個の卵を産みます。幼虫は樹皮下で成長し、翌年春に成虫になります。
役割:マツノザイセンチュウを体内に取り込み、他のマツに移動する際に線虫を新たな宿主に移します。このため、マツノマダラカミキリは松枯れの主要な原因となります。
マツノマダラカミキリの駆除方法
薬剤散布:ヘリコプターやドローンを使用して薬剤を散布し、成虫を駆除します。
樹幹注入:健康なマツに薬剤を注入し、線虫の侵入を防ぎます。
物理的処理: 被害木を伐倒し、くん蒸や焼却処理を行います。
マツノマダラカミキリの駆除は、松枯れ被害を防ぐために非常に重要です
マツノザイセンチュウの生態と特徴
マツノザイセンチュウは、マツの樹体内に侵入し、樹脂道を通じて広がります。これにより、マツの水分供給が阻害され、最終的に枯死します。
この線虫はもともと北アメリカから持ち込まれた侵入生物です。
マツノマダラカミキリは、成虫がマツの枝をかじる際に線虫を体内に取り込みます。その後、他のマツに移動し、線虫を新たな宿主に移します。
カミキリムシの幼虫は、枯死したマツの樹皮下で成長し、翌年春に成虫になります。
マツノザイセンチュウ駆除方法
樹幹注入:健康なマツの幹に穴を開け、線虫の侵入を防ぐ薬剤を注入します。
破砕処理:被害木をチップ化することで、カミキリムシの幼虫を駆除します。
焼却処理:被害木を焼却することで、カミキリムシの幼虫を駆除します。
これらの方法を組み合わせて、効果的にマツクイムシの被害を防ぐことが重要です
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マツを枯らすマツノザイセンチュウを抑える薬剤を幹に注入。大切な松を松くい虫から守ります。
※すでに松くい虫におかされた松は、防除することができません。
- ※「松くい虫予防サービス」は、取り扱いの無い店舗がありますのでお問い合わせ時にご確認ください
対象 | 標準料金 |
1本あたりのサービス料金 (幹の直径15cmまで) | 22,000円〜(税抜20,000円〜) |