カミキリムシは、コウチュウ目カミキリムシ科に属する甲虫の総称で、世界には約37,000種、日本には約750種が生息しています。その特徴として、長い触覚を持ち、種類によっては体長の3倍以上になることもあります。また、強力なアゴを持ち、髪の毛を切るほどの力があることから「髪切虫」とも呼ばれます。
カミキリムシの生態
カミキリムシは完全変態の昆虫で、卵→幼虫→蛹→成虫という一生を送ります。幼虫は木の内部を食害しながら成長し、成虫になると木の皮や葉、花の蜜を食べるものもいます。産卵時期は6~10月で、樹木の幹の中に卵を産みつけます。
カミキリムシの活動時期と生息環境
成虫の活動時期は5~10月で、種類によって異なります。夜行性のものは街灯の光に集まり、昼行性のものは樹木や花の周辺で見られます
カミキリムシの代表的な種類
ゴマダラカミキリ 黒い体に白い斑紋があり、体長25~35mm。クワやイチジクなどを食害します。

ミドリカミキリ 光沢のある緑色の体を持ち、クリの花などに集まります。

クビアカツヤカミキリ 外来種で、サクラやモモなどを食害し、日本各地で被害が確認されています。

カミキリムシの被害を防ぐための対策方法
- 薬剤の散布 カミキリムシ専用の殺虫剤を定期的に散布することで、成虫の侵入を防ぎます。
- 防虫ネットの設置 成虫が産卵しないように、樹木をネットで覆うのも効果的です。
- 樹勢を強くする 健康な木は被害を受けにくいため、適切な肥料を与え、剪定を行うことが予防につながります。
- 雑草の除去 木の周りの雑草をこまめに取り除くことで、カミキリムシの隠れ場所を減らします
カミキリムシの駆除方法
- 殺虫剤の使用 カミキリムシ専用の殺虫剤を穴に直接噴射することで、幼虫を駆除できます。
- 針金を使う 幼虫が潜んでいる穴に針金を差し込み、物理的に駆除する方法もあります。
- 木酢液を活用 木酢液を染み込ませたティッシュを穴に詰めることで、幼虫を駆除できます。
- 防虫ネットの設置 成虫が産卵しないように、植物をネットで覆うのも効果的です。
- 樹勢を強くする 健康な木は被害を受けにくいため、適切な肥料を与え、剪定を行うことが予防につながります。
カミキリムシの被害を防ぐためには、早めの対策が重要です
カミキリムシは樹木を食害する害虫として知られる一方で、枯れた木を分解し、自然の循環を促す重要な役割も担っています。
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