柿の木のあるお宅は実がなるのを楽しみにされていると思います。花が咲き、その後小さな柿の実が出来ます、しかし小さな緑の柿は幾つかできるのですが、成長してオレンジの熟成した柿の実までに成長に至らないものもあります。柿の実を大きく育てるためには、どうすることが出来ますか?いくつかのポイントがあります。以下にその方法をまとめました
柿の実の成長のさせ方
剪定(せんてい)のポイント
若木: 主幹から45°に生えている主枝を残し、主枝の間隔を30〜50cmあけるようにします。理想の高さになったら主幹を切ります。
成木: 毎年剪定を行い、古い枝や下に垂れた枝など不必要な枝を剪定します。
老木: 実をつけにくい部分を剪定し、日光の当たり方や枝の伸び具合を考慮して剪定します。
摘蕾(てきらい)と摘果(てきか)の必要性
摘蕾(てきらい)と摘果(てきか)は、どちらも園芸や果樹栽培において重要な作業です。それぞれの目的と方法について簡単に説明しますね。
摘蕾(てきらい)とは?
摘蕾は、蕾(つぼみ)を摘み取る作業です。これにより、植物の栄養を限られた数の花や果実に集中させることができます。具体的には、以下のような効果があります
栄養の集中:蕾の数を減らすことで、残った蕾や果実が大きく育ちやすくなります。
株の負担軽減:過剰な蕾を摘み取ることで、株全体の負担を減らし、健康な成長を促します。
摘果(てきか)とは?
摘果は、果実がまだ小さいうちに摘み取る作業です。これにより、残った果実に十分な栄養が行き渡り、大きくて質の良い果実が育ちます。
具体的な効果は以下の通りです。果実の品質向上摘果により、残った果実が大きく、味も良くなります。
株の健康維持:果実の数を調整することで、株全体の健康を保ち、翌年以降の収穫にも良い影響を与えます。
これらの作業を適切に行うことで、より良い収穫が期待できます
柿の実に必要な摘蕾と摘果と育て方
摘蕾: 5月初め頃に1枝に対し、下向きのヘタが大きめの1〜2蕾を残します。
摘果: 6月末ごろに摘果を行い、実を大きくするために1枝1果に間引きます。
肥料: 庭植えの場合は12〜1月、鉢植えの場合は2月に有機固形肥料を与えます。
追肥: 庭植えの場合は7月と10月、鉢植えの場合は7月と10月に緩効性化成肥料を与えます。
水やり:鉢植えの場合は、表面の土が乾燥してきたら底から流れ出るくらいの水を与えます。庭植えの場合は、夏の乾燥時期に水やりが必要です。
日当たりと風通し:日当たりが良く、風通しの良い場所を選びます。これにより、成長が促進され、害虫の被害も減少します。
柿のヘタにつく害虫を駆除する
柿のヘタにつく代表的な害虫には「カキノヘタムシガ」と「イラガ」がいます。
カキノヘタムシガ
特徴: カキノヘタムシガ(カキミガ)は、柿のヘタの隙間から果実に侵入し、果肉を食べてしまう害虫です。被害は6月から9月にかけて発生し、果実が落ちてしまうことがあります。
駆除方法
物理的防除:コモ巻き: 秋口にコモを巻き、春先に取り外して処分する3。
古い樹皮の除去: 冬に古くなった樹皮をはがす。
タイミング
農薬散布は、幼虫が果実に侵入する前の時期に行うことが重要です。具体的には、6月下旬と8月中旬の2回が効果的です。
薬剤防除: 生物農薬のBT剤やピレスロイド系の殺虫スプレーが効果的です。
耕種的防除: 幼虫が蛹になる前の10月に幹に段ボールや藁縄を巻きつけて誘引し、冬に取り除いて燃やす方法があります。
イラガ
特徴: イラガは柿の葉を食べる蛾の幼虫で、毒のある毛を持っています。刺されると激しい痛みが伴います。
駆除方法
薬剤防除: BT剤やピレスロイド系の殺虫スプレーが有効です。
物理的防除: 防虫ネットを張って物理的に隔離する方法もあります
これらのポイントを守ることで、柿の実を大きく美味しく育てることができます。
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