夏の風物詩セミの一生

夏になると、きまって発生して大音量で鳴くセミ、身近な昆虫ですが、意外とセミの一生は、謎に包まれています。そこで、セミの成長過程や寿命について詳しく解説します。

セミどんな昆虫、特徴は?

セミの種類: 世界には約1,600種のセミが存在し、日本には約30種が生息しています。一般的な日本のセミにはアブラゼミミンミンゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシ、クマゼミなどがあります。

成虫と幼虫の期間: セミは成虫と幼虫の期間が異なります。成虫はわずか1週間から数週間しか生きられませんが、幼虫は数年から7年も土の中で過ごすことがあります。そのため、セミの一生は幼虫期間7年+成虫期間7日=77日程度と言えます。

セミの成長過程

産卵: 夏にオスとメスが交尾し、メスは木の皮に卵を産みます。

孵化: 次の年の梅雨時期に卵が孵化し、幼虫が地面に落ちて土の中に潜ります。

幼虫: 幼虫は3~4年ほど土の中で過ごし、木の根から栄養を吸収して成長します。

羽化: 成長した幼虫は夏に地上に出て羽化し、成虫になります。羽化は夕暮れの後の暗い時間帯に行われます。

成虫: 成虫は樹液を吸って栄養を摂り、オスは大きな声で鳴いてメスを呼び寄せます。成虫になって1週間ほどで寿命を迎えます。

セミの一生は、地中での長い歳月と短い成虫期間が特徴的です。七年間、地中で生活し夏の季節やっと地上に出てきても、僅か1週間と短期間しか活動できません。そのことを知るとセミの鳴き声も儚く感じますね。

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