植物の成長が余り無いと思われる冬の季節、しかし冬にも咲く花はあります。寒い季節でも庭や自然を彩る美しい種類の花を紹介します。
①クリスマスローズ
:1月から3月にかけて咲き、耐寒性があり、庭を華やかにします。冬から早春にかけて咲く美しい多年草で、寒さに強く、日陰でも育つことができるため、庭や鉢植えに適しています。
以下に、クリスマスローズの特徴と育て方のポイントをまとめました。
クリスマスローズの特徴
キンポウゲ科花色:白、ピンク、黄、緑、紫、茶、黒など多彩
開花期:1月から3月
耐寒性:非常に強い
耐暑性:普通
形態:多年草で、常緑性のものが多い
クリスマスローズの育て方のポイント
栽培環境:日当たり明るい半日陰が最適です。特に秋から春にかけては日がよく当たる場所が良いです。
用土:水はけの良い土を使用します。鉢植えの場合は、赤玉土小粒と腐葉土を混ぜたものが適しています。
水やり:庭植えの場合 基本的に水やりは必要ありませんが、乾燥が続く場合は適度に水を与えます。
鉢植えの場合 10月から5月までは、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。6月から9月はやや乾かし気味に管理します。
肥料:庭植えの場合:10月に緩効性肥料を施します。
鉢植えの場合:10月、12月、2月に緩効性肥料を施し、10月から4月まで液体肥料を月に2~3回与えます。
病害虫対策 病気、灰色かび病や立枯病などが発生することがあります。過湿を避け、風通しを良くすることが重要です。
害虫、アブラムシやハダニなどが発生することがあります。見つけ次第、防除しましょう。
植え替え、適期は10月から12月、または3月です。毎年、二回り大きな鉢に植え替えると良いでしょう。クリスマスローズは手間がかからず、冬の庭を彩る素敵な花です。
②シクラメン
鉢植えとして人気があります。冬から早春にかけて咲く美しい花で、室内を明るく彩る人気の鉢花です。以下に、シクラメンの特徴と育て方のポイントをまとめました。
シクラメンの特徴
科名:サクラソウ科花色:赤、ピンク、白、紫、複色など
開花期 10月から4月耐寒性やや弱い形態多年草の球根植物
シクラメンの育て方のポイント
栽培環境:日当たり:明るい室内の窓辺が最適です。直射日光は避け、レースのカーテン越しの光が理想的です。温度:15~20℃が適温です。5℃以下や30℃以上の環境は避けましょう。
水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。底面給水鉢を使用する場合は、受け皿に水を足し、常に8分目まで水を保ちます。
注意点:花や葉に水がかからないようにし、受け皿に溜まった水は捨てましょう。
肥料と頻度:開花期には月に2回程度、液体肥料を与えます。与え過ぎは根腐れの原因になるため注意が必要です。
病害虫対策と病気:灰色かび病や軟腐病に注意が必要です。風通しを良くし、過湿を避けることが重要です。害虫はアブラムシやナメクジが発生することがあります。見つけ次第、防除しましょう。
夏越しは葉が枯れたら水やりを止め、球根を乾燥させて休眠させます。風通しの良い涼しい場所で管理します。
非休眠法:葉を残したまま育てる方法もあります。湿度管理に注意し、直射日光を避けた場所で育てます
スイセン:スイセンは、冬から春にかけて咲く美しい球根植物で、庭や鉢植えで楽しむことができます。以下に、スイセンの特徴と育て方のポイントをまとめました。
シクラメンの特徴
学名:Narcissus科名:ヒガンバナ科花色:白、黄色、オレンジ、ピンクなど開花期:11月から4月耐寒性:非常に強い形態:多年草の球根植物
シクラメンの育て方のポイント
栽培環境:日当たり:日当たりの良い場所が最適です。日照時間が不足すると花付きが悪くなります。
用土:水はけの良い土を使用します。鉢植えの場合は、市販の球根用培養土が適しています。
水やり:庭植えの場合 基本的に降雨のみで大丈夫ですが、乾燥が続く場合は適度に水を与えます。
鉢植えの場合 用土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。冬の間も乾燥しすぎないように注意します。
肥料:元肥,植え付け時に緩効性肥料を用土に混ぜ込みます。
追肥:鉢植えの場合は、芽が出た頃と花後にリン酸分の多い肥料を与えます。
植え付け:時期,10月から11月が適期です。球根の高さの2~3倍の深さに植え付けます。
間隔:球根同士の間隔は、ラッパズイセンなどの大きな球根は20cm程度、中~小球根で10~20cm程度が目安です。
病害虫対策:病気モザイク病や軟腐病に注意が必要です。発病した株は速やかに処分します。
害虫:アブラムシやネダニが発生することがあります。見つけ次第、防除しましょう。
スイセンは手間がかからず、冬から春にかけて庭や室内を華やかにしてくれる素敵な花です。
③シャコバサボテン
11月から3月にかけて咲き、室内を彩るカラフルな花です。シャコバサボテン(クリスマスカクタスとも呼ばれます)は、冬に鮮やかな花を咲かせる多肉植物です。以下にその特徴と育て方をまとめました。
シャコバサボテン特徴
外観: 肉厚で多肉質の茎を持ち、トゲが少ないのが特徴です。葉の先端に赤やオレンジ、白などの花を咲かせます。
開花期: 晩秋から冬にかけて花を咲かせます。
生育適温: 20℃前後が最適です。
シャコバサボテンの育て方
置き場所、春〜夏: 屋外の半日陰で管理します。直射日光は避けましょう。秋〜冬:は室内の日当たりの良い場所で管理します。
水やり:成長期(4〜9月): 土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。冬の季節は:水やりは控えめにし、霧吹きで葉に水をかける程度で十分です。
肥料 特に必要ありませんが、花後に少量の緩効性肥料を与えると良いでしょう。剪定・葉摘み:春〜初夏:、花が終わった後に剪定を行います。葉摘み、 4月と10月頃に行い、花を咲かせるための準備をします。
冬越し:室内の日当たりの良い場所で管理し、暖房が効きすぎないように注意します
④ウメ
ウメ(梅)は、1月から3月にかけて咲き、日本の冬を象徴する花の一つです。春を告げる花木として日本で古くから親しまれている植物です。以下にその特徴と育て方をまとめました。
ウメの特徴
外観: ウメは落葉高木で、樹高は3〜5メートル程度に成長します。花は白、ピンク、紅色など多様な色があります。
開花期: 2月から3月頃にかけて、香りの良い花を咲かせます。
果実: 花が終わると実をつけ、梅干しや梅酒などに利用されます。
ウメの育て方
置き場所:日当たりの良い場所を好みます。日陰でも育ちますが、花付きが悪くなります。
用土:水はけの良い砂質土が適しています。庭植えの場合は、堆肥を混ぜ込んでおくと良いでしょう。
水やり:庭植えの場合、植え付けから2年未満の株は乾いたらたっぷり水を与えます。根付いてからは、よほど乾燥しない限り水やりは不要です。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。
肥料:花が終わった後の4月頃にお礼肥として有機質肥料を与えます。また、12月から1月に寒肥として株元に埋めます。
剪定:庭植えの場合は落葉後の12月から1月に、鉢植えの場合は花が終わった後の7月に剪定を行います。徒長枝を切り戻し、混み合った枝を間引きます。
病害虫対策:ウメケムシやアブラムシ、うどんこ病などが発生しやすいので、定期的に殺虫殺菌剤を散布して予防します。ウメは手入れが少し必要ですが、その分美しい花と香りを楽しむことができます。ぜひ育ててみてくださいね!
以上冬の花4選挙げて見ました。これらの花は、寒い冬でも庭や室内を明るくしてくれます。どの花が一番気になりますか?