ニホンアナグマ(Meles anakuma)は、日本固有の在来種で、本州・四国・九州の里山や森林に生息するイタチ科の哺乳類です。かつてはユーラシアアナグマの亜種とされていましたが、現在は独立種とされていますアナグマ(日本に生息するニホンアナグマ)の生態と特徴を、以下にわかりやすくまとめました。

アナグマの特徴
分類 食肉目イタチ科アナグマ属
体長 およそ40〜60cm(尾は10〜15cm)
体重 4〜12kg(オスの方がやや大きい)
毛色 茶褐色〜灰色、足先は黒っぽい
顔の模様 目の周りが黒く、鼻筋に白いライン
爪 前足の爪が特に鋭く、穴掘りに特化
アナグマの生態と行動

分布 本州・四国・九州(北海道にはいない)
活動時間 主に夜行性(昼間に出ることも)
冬眠 11月下旬〜4月頃まで冬眠(地域差あり)
性格 温厚で警戒心があまり強くない
寿命 野生で約5〜10年、飼育下では15年ほど
アナグマの食性
雑食性 ミミズ、昆虫、カエル、小動物、果実、植物の葉など
好物 特にミミズや昆虫の幼虫を好む
農作物被害 トウモロコシ、スイカ、落花生などを食害することも2
アナグマの 巣と生活圏

巣穴 斜面や木の根元に掘る。長さ50m以上の複雑な構造になることも
家族構成 5〜6頭の家族単位で生活
行動圏 オスは最大2.5㎢、メスは0.7㎢程度
その他アナグマの豆知識
「同じ穴のムジナ」という言葉の“ムジナ”は、アナグマの別名。
巣穴はタヌキと共有されることもあり、混同されやすい。
アナグマの肉はジビエ料理としても利用されることがある。
アナグマと似ている動物、タヌキ、アライグマ、ハクビシン
