お祝い事はなぜ真鯛がでるの?

結婚式やスポーツの優勝祝賀会など、おめでたい席には必ず真鯛が用意されています。赤い大きな鯛ですが、何故?沢山の種類が存在する魚類の中で真鯛だけが用いられるのでしょうか?

真鯛が「お祝い魚」とされる理由

1. 名前の縁起が良い

– 「鯛」は「めでたい」に通じる語呂合わせ。

– 「真鯛」は「本物の鯛」という意味で、格が高く、特別感がある。

2. 見た目が華やか

鮮やかな赤い色は、古来より「魔除け」や「祝い」の色とされてきました。

尾頭付き(頭と尾がついたまま)で提供されることで、「始まりから終わりまで無事に」という意味が込められます。

3. 古代からの伝統

平安時代の宮中行事や神事でも、鯛は供え物として使われていました。

神社の祭礼や結婚式など、格式ある場での定番料理。

4. 味と品質の高さ

真鯛は身がしっかりしていて、刺身・焼き物・煮物など、どんな料理にも合う。

高級魚として扱われ、特別な日にふさわしい。

どんな場面で使われる?

お祝いの種類 真鯛の使われ方
結婚式尾頭付きの焼き鯛で「夫婦円満」や「繁栄」を願う
お食い初め赤ちゃんが初めて食べる儀式で「健やかな成長」を祈る
還暦・長寿祝い 赤色の鯛が「赤いちゃんちゃんこ」とも通じて縁起が良い
新築・開店祝い縁起物として贈答用にも使われる

そもそも真鯛はどんな魚?

真鯛の基本情報

      分類:スズキ目・タイ科・マダイ属

      学名:Pagrus major

      英名:Red seabream(レッドシーブリーム)

真鯛の見た目の特徴

       体は楕円形で側扁(平たい形)

      背中は淡いピンク〜赤褐色で、コバルトブルーの斑点が散らばる

      腹部は銀白色

        尾びれの縁が黒く、下端が白くなることも

         目の上に**青い模様(アイシャドウのよう)**がある

📏

真鯛の サイズと寿命

      一般的なサイズ:30〜60cm(最大で1m以上)

      寿命:20〜40年ほど

🌊 生息域

           日本全国の沿岸(北海道以南)、東シナ海、朝鮮半島、台湾など

           水深30〜200mの岩礁域や砂礫底に生息

🍽️食味と料理

       鯛めし   

白身魚で、淡白ながら旨味が強く、歯ごたえがある

 真鯛のお刺身

刺身、塩焼き、煮付け、鯛めし、吸い物など多彩な料理に使われる

頭や骨からも良い出汁が出るため、丸ごと使える魚

 ※因みに日本で流通する真鯛の約8割は養殖です。

真鯛は見た目の美しさ、味の良さ、そして縁起の良さから、祝いの席に欠かせない存在となっています。

真鯛はただの魚ではなく、「祝いの象徴」として日本人の心に根付いているんですね。

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