寒い季節になるとノロウイルスによる食中毒のニュースを耳にします。名古屋市がノロウイルス警報を発令しました。ノロウイルスは、ウイルスの一種で、主に胃腸炎を引き起こします。ノロウイルス感染症は、しばしば「胃腸炎」または「食中毒」として知られ、急性の嘔吐や下痢を伴います。名古屋市が
ノロウイルスが発生する理由
ウイルスの強い感染力：ノロウイルスは非常に感染力が強く、わずかな量のウイルスでも感染を引き起こします。1つのウイルス粒子でも感染を引き起こす可能性があります。
食物や水の汚染：ノロウイルスに汚染された食物や水を摂取することで感染することがあります。特に、サラダや果物など加熱せずに食べる食品が感染源となりやすいです。
感染者との接触：ノロウイルスに感染した人との接触、特にその人が触れた物や表面に触れることで感染が広がることがあります。例えば、感染者が調理した食事を食べることで感染することもあります。
不十分な衛生管理：手洗いが不十分だったり、食器や調理器具が適切に洗浄されていないと、ノロウイルスの感染リスクが高まります。
これらの要因が組み合わさることで、ノロウイルスの感染が広がることがあります。特に冬季は感染が増える傾向にあり、感染力も強いので、学校や保育園、病院など多くの人が集まる場所での集団感染が発生することが多いです。
ノロウイルスを予防するには
調理器具の洗浄 調理器具や食器を清潔に保つこと、食材を十分に加熱することが挙げられます。
感染者との接触を避けること ノロウイルスは非常に感染力が強く、わずかな量のウイルスでも感染を引き起こすことができます。
手洗いを徹底する 手洗い洗剤を使用して、時間をかけて、手を洗えます。最初にハンドソープを泡立てて指を一本ずつ爪の中まで丁寧に洗うことが出来ます。手のひらのシワも丁寧に洗い、手首や肘も洗えます。
感染を防ぐ、食品の適切な調理方
ノロウイルスを防ぐためには、食材の適切な調理が重要です。以下のような適温で調理することが推奨されています
固体食品
肉類（牛肉、豚肉、羊肉）中心温度を75°C以上にすることが理想です。
家禽類（鶏肉、七面鳥、鴨肉）中心温度を75°C以上に加熱することが必要です。
魚介類 中心温度を70°C以上にするか、食材の厚さに応じて加熱時間を調整します。
液体食品
スープやシチュー 沸騰させてから少なくとも1分間以上加熱します。
食品の再加熱 冷蔵保存した料理や冷凍食品を再加熱する場合は、中心温度が75°C以上になるように加熱します。
これらの適温で食材を調理することで、ノロウイルスを含む有害な病原菌が死滅し、感染リスクを減少させることができます。加熱後の食品をすばやく食べることや、清潔な調理器具や食器を使用することも予防策として重要です。
もし発症したら適切な処置を
感染症状は通常、感染から24〜48時間以内に現れ、2〜3日で回復することが多いですが、高齢者や乳幼児などの免疫力の低い人々では重症化することがあります。症状が出た場合は、脱水症状を防ぐために水分をしっかり補給し、医師の診察を受けることが大切です。またノロウイルスは症状が治まってからも1週間程度、糞便に混じって排出している場合があります。医療機関で検便検査を受けて陰性結果が出るまでは、直接食品を取り扱う業務には従事しないようにしましょう。
ノロウイルスに感染した人が嘔吐した場合どのように処理出来ますか？
身近な人が嘔吐された時、どのように処理されていますか？ほとんど前ぶれもなく、急に嘔吐した場合はノロウイルスなどの感染症が原因である可能性も考えられます。正しい方法で処理をしなければ、感染力が高いノロウイルスは二次感染を引き起こし、人が集まっている、学校や飲食店などの施設は、集団感染などで、さらに被害が拡大してしまうこともあります。それで下記の手順で処理をする事が出来ます。
- 換気: 窓を開けて、空気中のウイルスを外に出します。
- 準備: マスク、ゴーグル、エプロン、ゴム手袋（2重）、靴カバーを着用します（靴カバーがない場合はコンビニ袋などどで代用できます。）
- 消毒液の準備: 0.1%次亜塩素酸ナトリウム溶液（キッチンハイターなど）を作ります。2Lのペットボトルに50mLの次亜塩素酸ナトリウムを入れ、水を加えて混ぜます。
- 嘔吐物の処理: ペーパータオルで嘔吐物を覆い、その上に消毒液を注ぎ、10分以上放置します。その後、ペーパータオルごと嘔吐物をビニール袋に入れます。
- 床の掃除: 消毒液を染み込ませたペーパータオルで床全体を拭きます。
- ビニール袋の処理: 手袋を裏返しながら外し、ビニール袋に入れ、消毒液をかけて固く縛ります。
- 着替え: 汚れた服を脱ぎ、ビニール袋に入れて処理します。
- 手洗い: 丁寧に手を洗い、うがいと洗顔も行います。
＊ノロウイルスはアルコール消毒が効かないため、次亜塩素酸ナトリウムを使用することが重要です
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