家庭で育てやすい野菜

近年、異常気象が続き野菜の成長に大きく影響しているようです。そのために市場に出回る野菜の価格が高騰して、気軽に野菜を購入する事が出来なくなっています。しかし私たちの生活には野菜は欠かせません。そのために最近では自宅で野菜を育てる家庭菜園を行う人が増えているようです。

それでこれから野菜を育てることを考えておられる方に、家庭菜園の基礎知識と、育てるのが簡単なおすすめの野菜を季節ごとに紹介します。

家庭菜園の基礎知識

家庭菜園の定義とは、自宅の敷地内に野菜を育てるスペースを作ること、または実際に野菜を育てることを意味します。規模は関係ありません。1株でも野菜を育てていれば立派な家庭菜園です。初心者さんでも気軽に始められます。大切なのは、目的を明確にしておくこと。例えば自分が食べたい野菜や、作りたい料理をはっきりさせておくことが重要です。

プランターで楽しむベランダ家庭菜園

しかしマンションなどにお住まいで、お庭がないから自宅では出来ないと諦められる方もいると思います。お庭が無くても、ベランダで家庭菜園を楽しむことはできます。プランターが1つあれば、すぐに始められます。ホームセンターなどで手に入る市販の野菜用培養土を使えば土作りの心配もいりません。プランターでの野菜作りの長所はベランダから眺めて楽しめる上に、収穫後の片付けも楽にベランダ菜園を楽しめます。ベランダでは日当たりが良い場所にプランターを置いて野菜を育てる事ができますが、日当たりが悪い場合は、半日陰を好む野菜やハーブを育ててみることが出来ます。

家庭菜園おすすめの野菜キュウリの育て方

種まき時期と収穫時期:キュウリは夏を代表するウリ科の野菜で、初夏から秋口まで収穫が楽しめます。時期をずらして何度か作れば、長く収穫可能です。

キュウリの育て方のポイント 土作り: 根がしっかり張れるように深さ15cmまで耕し、排水性を高めるために高畝にします。土壌の酸性度(pH)は6.0〜6.5が適しています。

種まき・育苗: 気温が暖かくなる6月以降であれば、畑に種を直播きすることもできます。ポットに3粒ずつ種をまいて育苗し、本葉3〜4枚の苗に仕上げます。

植え付け: 本葉が3〜4枚出たら畑に定植します。株間は50〜60cm。支柱を立てて誘引しておきます。

整枝・摘心・摘葉: わき芽・雌花は摘み取り、子づるに雌花がついたらその先のつるは摘み取ります。古い葉や大きい葉を取り除いてすっきりさせましょう。

追肥: 定期的に追肥して肥料切れさせないように育てます。

ミニトマトの育て方

種まき時期と収穫時期:ミニトマトは春が植え付け適期です。日当たりと水はけの良い場所に種を深さ1cmでまいて、本葉が2~3枚の頃に苗を1本に間引きます。

育て方のポイント土作り: 高畝にして排水を良くし、雨除け栽培などの工夫で味が良くなります。

種まき・育苗: セルトレイに種をまいて本葉が出た頃にポット上げします。ビニール温室やヒーターを使って生育適温に注意しながら温度管理します。

植え付け: 1〜2花が開花した頃が定植の適期です。苗を横に寝かせて植え付ける方法もあります。

支柱立て: 1株に1本ずつ支柱を立てます。2本仕立てにすると安定性があり、倒れにくくてオススメです。

ナスの育て方の基本情報

科目: ナス科

栽培スタート: 種まき

生育適温: 23〜30℃

好適土壌pH: 6.0〜6.5

高温多湿を好むため、日本の夏に育てるのに適しています。以下は、ナスの育て方のポイントです。

栽培のポイント

肥料を切らさないようにする: 収穫期間が長いので、定期的に肥料を与えて株を元気に保ちましょう。こまめに水やりをする: ナスは水分を好むので、乾燥しないように注意しましょう。秋ナスを収穫するには更新剪定を行う: 最盛期に枝を整えて若返らせ、秋にも収穫できるようにします。ナスの栽培スケジュールは、2月中旬に種をまいてポットで育てた苗を5月上旬に植え付け、適切に管理すれば7月から10月いっぱいまで長期間収穫できます。ただし、ナスは寒い時期に長期間の育苗が必要なため、家庭菜園で少数の栽培であれば市販の苗を利用するのがオススメです。

ピーマンの栽培方法

種&苗の栽培: 種から育てる場合、2月下旬頃に種を蒔いてから苗の大きさに育つまでに70日以上かかります。初心者は市販の苗から育てることをおすすめします。

栽培に適した土の作り方: 土作りは最低でも植え付けの2週間前に行い、肥料を臭いが少ない化成肥料を使用して加えます。

植え付けの方法: 晩霜の危険が去ってから行い、株間を50㎝程あけて風通しを良くします。苗は浅めに植え付け、根が根付くまでたっぷりと水分を与えます。

管理の仕方:支柱立て: 1m程の支柱を垂直に立て、麻ひもで茎を固定します。

き芽取り(摘芯): 一番花のすぐ下に生えているわき芽を残し、それ以外のわき芽は全て摘み取ります。

剪定&整枝: 成長が活発で葉が生い茂っている場合のみ枝を間引いて整枝します。

以上家庭で育てやすい野菜を考えて見ました。他にもチンゲン菜やネギ、カボチャなども育てやすい野菜の一つです。実際に自分で育てた野菜は格別です。また災害時の食料確保にもなります。それでは家庭菜園を楽しみましょう。

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