最近日本で確認されている危険なアリには、ヒアリ・アカカミアリ・アルゼンチンなどの外来種が含まれます。これらは刺されると激しい痛みやアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があり、環境省も警戒を強めています。
| アリの名前 | 危険性の特徴 | 定着状況・発見場所 |
| ヒアリ | 強い毒性。刺されると激痛・水ぶくれ・アナフィラキシーの危険 | 港湾施設などで継続的に確認 |
| アカカミアリ | ヒアリに似た毒性。刺されると痛み・水ぶくれ・アレルギー反応 | 2025年に北海道苫小牧港で初確認 |
| オオハリアリ | 毒性はないが繁殖力が高く、生態系を破壊する恐れ | 温暖地域で定着中 |

ヒアリ

アカカミアリ

アルゼンチンアリ
注意点と対策
見慣れないアリを見つけたら触らずに写真を撮り、自治体や環境省に報告するのが安全です。
港湾・物流施設周辺では外来種の侵入リスクが高いため、特に注意が必要です。
アリに刺された場合は、症状が出たらすぐに医療機関へ。
毒アリに刺された時の対処方法
毒アリに刺された場合は、まず患部を冷やして炎症を抑え、症状が重い場合はすぐに医療機関を受診してください。特にヒアリなどの外来種はアナフィラキシーを引き起こす可能性があるため注意が必要です。
1. 刺された直後の応急処置
患部を流水で洗い流す(毒や汚れを除去)
氷嚢や冷たいタオルで冷やす(腫れや痛みを軽減)
かゆみや炎症には市販の抗ヒスタミン軟膏やカラミンローションを使用
2. 症状が悪化した場合の対応
じんましん・呼吸困難・めまい・吐き気などが出た場合はアナフィラキシーの可能性があるため、すぐに救急病院へ
過去にハチ毒アレルギーがある人は特に注意(ヒアリの毒にはハチ毒と共通成分が含まれる)
3. 医療機関での処置
抗ヒスタミン薬・ステロイド薬の投与
アナフィラキシーの場合はエピペン(自己注射型アドレナリン)などの緊急処置
注意すべきアリの種類と症状
| アリの種類 | 症状 | 特記事項 |
| ヒアリ | 激痛・水疱・膿・全身症状 | アナフィラキシー例あり |
| アカカミアリ | ヒアリに類似した症状 | 北海道でも確認 |
| オオハリアリ | 局所的な激痛・腫れ | 翌日には治まることが多い |
アリの予防と備え
屋外作業時は長袖・長ズボン・手袋を着用
アリの巣や群れを見つけたら近づかない
ヒアリなどの外来種を見つけた場合は自治体や環境省に報告