春の季節、道端に咲くコスモスに似た形状の黄色の花、オオキンケイギクをご存じですか?

オオキンケイギク(大金鶏菊)は、北アメリカ原産のキク科の多年草で、鮮やかな黄色い花を咲かせます。日本には明治時代に観賞用として導入されましたが、繁殖力が非常に強く、在来植物の生育を脅かすため、現在は特定外来生物に指定され、栽培や譲渡が禁止されています。この植物は5月から7月にかけて開花し、コスモスに似た形状の花をつけますが、葉の形状や開花時期で区別できます。駆除する際は、種子が拡散しないように注意し、根ごと抜き取って枯死させることが推奨されています。

オオキンセイギクの特徴

 5月から7月にかけて黄色い花を咲かせ、直径は5~7cmほど。

  細長い、へら状で、対生(茎の両側に葉がある)し、表面には粗い毛がある。

 草丈は30~70cm程度で、束生する。

繁殖力 種子だけでなく株からも再生し、広範囲に広がる。

オオキンセイギクの生態系への影響

在来植物の駆逐 繁殖力が強いため、在来種の生育スペースを奪い、地域の植生を変えてしまう。

生物多様性の低下 在来植物が減少すると、それを食べる昆虫や動物の生息環境も変化し、生態系全体に影響を及ぼす。

景観の変化 道路沿いや河川敷などで大量に繁殖し、地域の自然景観を変えてしまうことがある。

このような影響を防ぐため、オオキンケイギクの駆除活動が各地で行われています。特定外来生物に指定されているため、栽培や運搬が禁止されており、適切な管理が求められています。見かけることは多いですが、環境への影響を考えると慎重な対応が必要ですね。特定外来生物とは?

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