秋の季節に育てるおすすめの野菜5選

秋に育てるおすすめの野菜はたくさんあります。以下に、秋に植える野菜の一部をご紹介します

大根(ダイコン)

大根(ダイコン)は、日本で古くから栽培されている野菜で、品種も豊富です。みずみずしくて生でも美味しいもの、煮ることで味わいがでるもの、辛みがあるものなど、個性豊かです。では、大根の育て方のポイントを見てみましょう!

生育適温:大根は17〜21℃の涼しい気候を好みます。日当たりと風通しの良い環境で育てましょう。

土壌酸度:大根はpH5.5〜6.0の弱酸性の土壌を好みます。土作りの際には苦土石灰などを散布して酸度調整をしておくと良いです1。

土作り:通気性と保水性の良い畑が必要です。土が過湿になると湿害や軟腐病による腐敗が多くなります。土壌の深さと排水性に注意しましょう。

種まき:畑に直播きして、株間30cmで1ヶ所に4〜5粒を点まきします。種を軽く土で覆い、鎮圧して密着させ、たっぷりと水をやります。

防虫ネット:アブラナ科のダイコンは害虫の被害を受けやすいため、種まき後すぐに防虫ネットを掛けておきましょう。

間引き:2回の間引きで1本立ちにします。本葉2枚の頃と本葉5〜6枚の頃に行います。

追肥と中耕:2回目の間引きの際に追肥を施し、中耕と土寄せを行います。

収穫:秋採りで、種まきから60日〜70日後が収穫期です。収穫時期を逃さないように注意しましょう。

冬の保存:霜が降りる前に収穫せずに畑に置く場合は、ダイコンの首が土にすべて埋まるように土寄せしておくと春まで保存できます。

大根は初心者でも育てやすい野菜です。

白菜(ハクサイ)

白菜はアブラナ科の野菜で、日本の冬にはなくてはならない人気の葉物野菜です。秋から冬にかけて収穫できる秋まきがおすすめです。以下に、白菜の育て方のポイントを詳しく説明します。

種まきと育苗:種まきは8月下旬から9月上旬までに行います。育苗ポットに種をまいて苗を育てるか、プランター栽培の場合は直まきします。若干の寒さに強いため、秋まきが適しています。

土作り:耕土が深く、排水性・通気性・保水性に優れた土壌を用意します。酸性土壌だと「根こぶ病」が発生しやすいので、土壌の酸度調整(pH 6.0〜6.5)を行います。

植え付け:本葉4〜5枚が出た頃に定植します。株間は40〜50cmほどにします。

直播きの場合は9月上旬に畑にまき、本葉5〜6枚で最終間引きして1本にします。

防虫ネットを掛ける:苗が小さいうちは害虫がつきやすいため、植え付け直後に防虫ネットを掛けておくと安心です。

防虫ネット

追肥:外葉が大きくならないと結球しないため、成長に応じた追肥が必要です。2回目の追肥は本葉4〜5枚の頃に行います。

収穫:植え付けから約60日後に収穫できます。頭がかたく締まっているか確認しましょう。初霜が降る前に収穫を終えるようにします。

白菜は美味しくて栄養豊富な野菜です。

ほうれん草

ほうれん草(ホウレンソウ)は、寒冷な気候を好む野菜で、美味しくて栄養豊富です。以下に、ほうれん草の育て方のポイントを詳しく説明します。

土作り:ほうれん草は酸性土壌が苦手なので、中性に酸度調整するために石灰を入れて土作りをします。pHの目安は6.5〜7.0です。

種まき:種は畑に直播きします。条間15cmでまき溝をつけ、2〜3cm間隔で条播きします。種を軽く覆土で覆い、たっぷりと水をやります。

防寒対策:寒さに強いですが、11月以降の遅まきの場合は寒冷紗か不織布を使って保温し、発芽を促します。

間引き・追肥:本葉1〜2枚の頃に1回目の間引きを行います。指2本間隔になるようにします。本葉3〜4枚の頃に2回目の間引きを行い、同時に追肥を施します。

収穫:草丈が25〜30cmになれば収穫時期です。根がしっかり張っているので、ハサミで切って収穫します。

根元の赤い部分は甘みがあって美味しいので、赤い部分を茎に残して切り取ります。

ほうれん草は、寒締めホウレンソウとしても楽しめます。寒さに強く、甘みが増す特徴があります。

➃春菊

春菊(シュンギク):キク科の野菜で、日本の冬にはなくてはならない人気の葉物野菜です。以下に、春菊の育て方のポイントを詳しく説明します。

キク科、生育適温: 15〜20℃、好適土壌pH: 6.0〜6.5、連作障害: 1〜2年あける

特徴: 独特の香りがあり、摘み取り収穫で長期間収穫できるため、家庭菜園にもオススメです。

品種: 中葉種(株立ち型と株張り型)

栽培方法のポイント:

土作り:酸性土壌を嫌うため、土壌の酸度(pH)を調整しましょう。

種まき:条間20〜30cmでまき溝を切り、好光性種子を薄く覆土して鎮圧します。春まきは育苗して植え付けも可能です。

間引き:本葉1〜2枚の頃に1回目の間引きを行い、株間を調整します。

追肥・土寄せ:2回目、3回目の間引きの際に追肥を施し、土寄せをします。

収穫:摘み取り収穫では、草丈20cmほどになったら下の葉を残して先端を摘心します。

抜き取り収穫では、地際から出てくる側茎をのばして株ごと収穫します。

春菊は美味しくて栄養豊富な野菜です

⑤ルッコラ

ルッコラ(ロケット):地中海沿岸原産のアブラナ科の野菜で、ゴマに似た風味とピリッとした辛みが特徴です。古代ギリシャやローマ時代から親しまれているハーブで、サラダや肉料理の付け合わせにも適しています。育て方は比較的簡単で、プランター栽培や露地栽培、室内栽培などさまざまな方法で育てられます。以下に、ルッコラの育て方のポイントを詳しく説明します。

育てる場所と日照:ルッコラは日向から明るい日陰を好みます。直射日光が強い夏場は遮光ネットで光を調整しましょう。

風当たりの弱い場所にプランターを置くか、室内で育てることもできます。

土づくり:土は水はけがよく、肥沃なアルカリ性のものを選びます。

プランター栽培では市販の野菜用培養土、地植えでは苦土石灰を混ぜて中和状態にします。

種まき:春まきは4月上旬〜7月中旬、秋まきは9月上旬〜10月下旬が適期です。

直播きで種をまき、発芽後は防虫ネットをかけて害虫対策をします。

間引き・中耕:本葉が2〜3枚になったら間引きを始めます。株間2〜3cmになるように間引きします。本葉が4〜5枚になったら2回目の間引きを行い、株間4〜5cmにします。

収穫:草丈が15cmほどになったら収穫します。株ごと引き抜くか、葉だけを切って収穫します。

花を咲かせないように摘蕾を行い、長く収穫できるようにしましょう。

ルッコラは美味しくて栄養豊富なハーブです。

以上、秋に育てるお勧めの野菜を挙げて見ました。これらの野菜は、秋の季節が旬の美味しい食材です。ぜひ育ててみてくださいね!

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