アリは私達の一番身近に見る昆虫と言えます。どんな種類がいるのでしょうか?日本には、約280種類以上の蟻が生息していると言われています。身近な蟻の中で特によく見られる種類は以下の3つです。
クロオオアリ

春から秋にかけて、真っ黒な身体でコンクリートの上や野原を歩き回る姿をよく見かけます。
クロオオアリの特徴
クロオオアリは、日本列島に分布する大型のアリで、ハチ目・アリ科・ヤマアリ亜科・オオアリ属に属します。同じ属にはムネアカオオアリもいますが、クロオオアリは最大のサイズを持ち、住宅街などでも普通に見られます。以下にクロオオアリの特徴をまとめてみましょう。
大きさと体重
働きアリの体長は約7〜12 mm、女王アリは約20 mm、雄アリは約15 mmです。
生息地 北海道から九州、対馬、屋久島など、日本全国に分布しています。また、朝鮮半島、中国、アメリカ合衆国でも見られます。
形態 黒色で大型のアリです。頭盾前縁は平らで、腹部第2節背板軟毛は4〜8列に並び、次の列の軟毛に少し重なります。
生態 庭や空き地、路傍、畑などの開けた場所の土中に営巣します。トゲアリはクロオオアリの巣に対し社会寄生を行うことが知られています。トゲアリの新女王はクロオオアリの巣に侵入し、女王を噛み殺して巣を乗っ取ります。
ライフサイクル:結婚飛行と呼ばれる交尾飛行を春〜秋に行います。女王は石の下などに小部屋を作り産卵を始めます。働きアリは約15〜30日で孵化し、約40〜70日で誕生します。女王の寿命は長く、巣の寿命になります1。
クロオオアリは、日本の自然の一部として私たちの周りで活動している興味深い生物ですね
クロヤマアリ

家の中で砂糖などをこぼして放置しておいたら、群れで現れることがあります。複数の女王が同じ巣の中で暮らす特徴があります。
クロヤマアリの特徴
(黒山蟻、Formica japonica)は、ヤマアリ亜科のクロヤマアリ属に属する種です。草原など日当たりの良い土の露出した場所に深さ約1メートルの巣を作ります。主にアリマキの甘露や花の蜜、昆虫の死骸を食べる一方で、花びらやツクシの穂も食べることがあります。形態的には、働きアリは体長4.5〜6 mmで、灰色または褐色がかった黒色をしています。クロオオアリやハヤシクロヤマアリと似ていますが、胸部の背縁が二山となるため区別できます。ハヤシクロヤマアリよりも光沢が少ないです。
生息地ほぼ日本全国に分布しており、日本以外でもサハリン、千島、東シベリア、モンゴル、中国、朝鮮半島、台湾などで見られます。
サクラアリ

サクラアリは、日本各地に広く分布する小型のアリで、特に湿った自然林や草地、農耕地周辺などに生息しています
サクラアリの特徴
体長:働きアリ:約1.5mm オスの羽アリ:約2mm、メスの羽アリ:約4mm
体色:淡い灰褐色〜暗褐色で無光沢。触角・脚は黄褐色
毛の特徴:短い白灰色の短毛で覆われる。後脚の腿節と脛節には剛毛を欠く
触角:12節の糸状。第2〜4節が幅広く、他種と識別可能
営巣傾向:自然環境だけでなく、家屋の床下・壁の中・屋根裏などにも営巣することがある
家屋への侵入と対策
甘味を求めて家屋に侵入することがあり、特に夏季に多いです。
巣の特定が難しく、駆除にはベイト剤(毒餌)による方法が有効
羽アリの大量発生は一時的で、殺虫スプレーでの対応も可能
サクラアリは見た目が地味で小型ながら、環境適応力が高く、家屋にも侵入するため注意が必要です。もし営巣や侵入が見られる場合は、ベイト剤や専門業者の利用を検討するとよいでしょう。
もし家屋のアリの侵入などでお困りの場合はダスキンのクロアリサービスをご利用ください。
ダスキンのクロアリ駆除サービス

ダスキンではアリ駆除サービスがあります。アリはわずかな隙間から家屋に侵入し、大量発生します。一度発生してしまうと、駆除が追いつかないのがアリ駆除の大変なところです。巣の中にいる女王アリを駆除しなければアリは増え続けるため、巣が見つからない場合は特に駆除が難しくなるでしょう。駆除が難しい場合は、プロに依頼しましょう。ダスキンでは「アリ駆除サービス」を行っています。経験あるスタッフがお宅に伺い、侵入経路や侵入の原因、駆除を行います。また、「戸建の虫さん侵入お断りサービス」では、害虫の生態や活動状況に合わせた定期管理で、害虫の侵入を未然に防ぎます。アリ駆除に悩まれている方は、ぜひご相談くださいアリの侵入でお困り方は一度ダスキンまでご相談下さい。