身近にいるカメ、日本に生息するカメの生態と特徴

童謡にもなっているカメは身近にいる爬虫類の生物です。鑑賞用にペットとしても愛されている生物です。野外ですと、池や川で亀を見かけます。日本で見られる亀どんな種類がいるでしょうか?日本に生息する亀には、主に以下の種類があります

ニホンイシガメ

特徴:甲長は最大20cm程度で、オスよりもメスの方が大きいです。甲羅の色は橙褐色や黄褐色など個体差があります。

生息地:本州、四国、九州などの河川や湖沼、水田などに生息します。

生態:半水生で、雑食性。魚類、昆虫、エビ、カニ、水草などを食べます。冬眠も行います。

繁殖:6〜8月に産卵し、卵は約70日で孵化します。

クサガメ

特徴:甲長は最大30cm程度で、甲羅は暗緑色や黒色。成長すると甲羅に黄色の縞模様が現れます。

生息地:本州、四国、九州の池や川、田んぼなどに生息します。

生態:半水生で、雑食性。魚類、昆虫、水草などを食べます。

繁殖:5〜7月に産卵し、卵は約60日で孵化します。

ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ、外来種)

特徴:甲長は最大30cm程度で、甲羅は緑色。耳の部分に赤い斑点があるのが特徴です。

生息地:全国の池や川、湖などに生息します。

生態:半水生で、雑食性。魚類、昆虫、水草などを食べます。

繁殖:5〜7月に産卵し、卵は約60日で孵化します。

スッポン

特徴:甲長は最大40cm程度で、甲羅は柔らかく、暗緑色や黒色。

生息地:全国の河川や湖沼に生息します。

生態:完全水生で、肉食性。魚類、甲殻類、貝類などを食べます。

繁殖:6〜8月に産卵し、卵は約70日で孵化します。

これらの亀たちは、それぞれ異なる生態や特徴を持っています。特にニホンイシガメは日本固有種であり、保護が必要な存在です。

亀が甲羅干しをする理由

体をあたためて活動するため: 亀は爬虫類で「変温動物」です。体温を一定に保てず、外気温に合わせて体温が上下します。日光浴によって体を温め、代謝を活発にし、活動できるようになります

ビタミンD3をつくり餌を消化吸収: 日光の紫外線を浴びることで、亀は体内でビタミンD3を生成します。ビタミンD3は、甲羅や骨の形成に必要なカルシウムの消化吸収を助けます。

皮膚病などの病気予防と殺菌: 日光の紫外線には殺菌効果があります。毎日の日光浴で、亀の皮膚や甲羅についている病原菌や寄生虫を殺菌消毒しています。 日光浴は亀にとって非常に重要な習慣であり、健康維持に欠かせません。のんびり甲羅干ししている亀たちも、生きるために頑張っていることが伝われば幸いです!

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