冬の風物詩と言われる雪虫とは?

冬の季節になると寒い地方に現れる、雪虫、大量に発生すると雪が舞っているように,見え幻想的な景色になり、多くの人の目を楽しませます。しかし雪虫とはどのような虫なのか?余り知られていません。

雪虫の正体とは?

雪虫(ゆきむし)は、アブラムシの一種で、特に「トドノネオオワタムシ」などが代表的です。体長は約5mmで、白い綿毛のような物質をまとって飛ぶ姿が雪のように見えるため(雪虫の白い綿毛は、体から分泌されるロウ物質でできています)、この名前が付けられました。また「綿虫(わたむし)」や「雪蛍(ゆきほたる)」など、地域によって様々な呼び名があります

生息地と分布

雪虫は北海道から本州、シベリア、朝鮮半島にかけて広く分布しています。特に北海道や東北地方でよく見られますが、四国や九州でも確認された例があります。

雪虫は、初雪の前に現れることが多いため、冬の訪れを知らせる風物詩とされています。

ライフサイクル

越冬: 雪虫は卵の状態で冬を越します。卵は主にヤチダモなどの樹木の幹の隙間に産み付けられます。

春: 春になると卵が孵化し、幼虫が新芽や葉の裏側に寄生します。

夏: 夏にはトドマツの根の周囲に移動し、数世代を過ごします。

秋: 秋になると翅の生えた成虫が現れ、再びヤチダモなどの樹木に移動して産卵します。この時期に白い綿毛をまとった姿が見られ、これが「雪虫」として認識される個体です12。

雪虫の特徴

白い綿毛: 雪虫の白い綿毛は、体から分泌されるロウ物質でできています。この綿毛は外敵から身を守るためや、風に乗って移動するために役立ちます。

繁殖: 雪虫は単為生殖(オスを必要とせずにメスだけで繁殖する)を行うため、非常に速いペースで増殖します。

大量発生の原因

雪虫が大量発生する原因としては、夏季の高温が影響するとされています。高温の夏は繁殖が活発になり、秋に一斉に飛び立つことが多くなります。

以上雪虫の正体でした、今年の冬も見られると良いですね。

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