日本に生息する毒蛇種の生態と特徴

日本にはいくつかの毒蛇が生息しています。特に注意が必要なのは以下の3種類です。日本の毒蛇を解説致します。

ニホンマムシ

マムシは日本に広く分布する毒蛇で、特に湿地や森林、農地周辺などに生息しています。その特徴と生態について詳しく見ていきましょう。

マムシの特徴

体型ずんぐりとした太短い体型で、全長は約40~50cm。

頭部 三角形の頭を持ち、瞳孔は縦長。

模様 背中には銭形模様があり、落ち葉の上では保護色となるため見つけにくい。

マムシの生態

生息地  山地の草むらや林の中、谷間、水田や小川の周辺など。

食性 カエル、トカゲ、鳥、ネズミなどの小型脊椎動物を捕食する。

繁殖  卵胎生で、夏に交尾し、翌年の8~10月に2~15匹の幼蛇を産む。

冬眠  10月~11月頃に土の中などで冬眠に入る。

マムシの注意点

マムシはおとなしい性格ですが、危険を感じると威嚇し、咬みつくことがあります。特に妊娠中の個体は神経質になりやすく、攻撃的になることがあるため注意が必要です。咬まれた場合は速やかに医療機関を受診し、適切な処置を受けることが重要です。

ヤマカガシ 

ヤマカガシは日本に広く分布する毒蛇で、特に水辺に生息することが多いです。その特徴と生態について詳しく見ていきましょう。

ヤマカガシの特徴

体型 細長い体型で、全長は約80~120cm。

頭部 丸みを帯びた頭を持ち、瞳孔は丸い。

模様 背面は黒色と赤色が大部分を占め、黄色や緑褐色の斑紋が入ることもある。

ヤマカガシの生態

生息地 平地から山地近くの水田や湿地、川などの水辺に多く生息。

食性  主にカエルやオタマジャクシ、魚などを捕食する。

繁殖 6~8月に2~40個ほどの卵を産む。

毒性 頸腺に強心性ステロイドの一種であるブファジェノライドという毒を蓄積し、さらに奥歯に毒牙を持つ。

ヤマカガシの注意点

ヤマカガシはおとなしい性格ですが、危険を感じると咬みつくことがあります。特に毒牙が口の奥にあるため、深く咬まれた場合に毒が注入される可能性があります咬まれた際は速やかに医療機関を受診することが重要です。

ハブ

ハブは日本の沖縄や奄美諸島に生息する毒蛇で、攻撃的な性格を持つことで知られています。その生態と特徴について詳しく見ていきましょう。

ハブの特徴

体型 体長は約100~200cmで、最大で240cmを超える個体も確認されています。

頭部  大きな三角形の頭を持ち、毒牙が発達しています。

模様 体色は黄褐色や赤褐色で、黒褐色の斑紋がある個体が多い。

ハブの生態

生息地 山地の森林や耕地、民家の周辺など幅広い環境に生息します。

食性  主にネズミを捕食しますが、鳥やカエル、ヘビなども食べることがあります。

繁殖  5~6月に交尾し、7~8月に産卵。1回に10~20個ほどの卵を産みます。

活動時間  夜行性で、昼間は岩陰や樹洞などに潜んで休息し、夜になると活動を始めます。

ハブの注意点

ハブは非常に攻撃的で、危険を感じると素早く飛びついて咬みつきます。毒の強さ自体はマムシよりも弱いですが、注入される量が多いため、咬まれると腫れや筋肉の壊死などの症状が現れることがあります。咬まれた場合は速やかに医療機関を受診することが重要です

日本に生息する毒蛇を紹介しました、もしこれらの毒蛇に遭遇した場合は、むやみに近づかず、咬まれた際は速やかに医療機関を受診することが重要です。また毒蛇が、いる場所から離れていることも危険を防げます。

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