シミ(紙魚)は、古い紙類などに発生する小さな虫です。大切な書籍や資料に食害を及ぼすことがあるため、見つけたらすぐに駆除することがおすすめです。
外見と特徴
シミは銀色の体を持ち、灰褐色のウロコで覆われています。体長は約1cmほどで、クネクネと素早く動き回ります。ティッシュなどで捕獲した際に付着する銀色の粉は、見る者の背筋をゾクッとさせる威力があります。
種類はさまざまで、日本在来種のヤマトシミやヨーロッパ原産のセイヨウシミなどがあります。
生態:シミは約3億年以上も昔から存在しており、形態をほとんど変えずに生き延びてきた驚くべき虫です。
寿命は7〜8年で、絶食状態でも1年以上生き続けられることがあります。
好む環境と発生原因
シミはジメジメした湿気と適度な温度を好む虫で、書籍や本棚、トイレ、軒下、浴室などで見かけることがあります。
湿度70%以上で、気温が20度以上あればシミにとって快適な環境になります。特に夏場や梅雨は条件に当てはまりますので要注意です。
害と対策
シミは紙類や繊維、ホコリ、髪の毛、小麦粉、食べかす、虫の死骸を餌とします。古い紙類を押入れの奥にしまい込んでいたり、掃除を怠ったりすると、シミは発生しやすくなります。
食害は表面程度で大きな被害にはなりませんが、大切な資料や絵画には注意が必要です。
駆除方法
スプレータイプの殺虫剤や燻煙剤を使用する方法が効果的です。また、ホウ酸団子を使った駆除方法もあります。
予防対策として、不要な紙類を溜め込まないようにし、掃除と湿気対策をこまめに行いましょう。
シミを放置せず、早めの対策を取ることで、大切なものを守りましょう。
駆除が難しい場合はダスキンにご相談下さい。